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病協会には糖尿病療養指導委員会というのがあって、この協会と学会が合同して検討中のものが、糖尿病療養指導士という資格制度です。
原案というのは先ほどもお話ししましたが。国家資格を有している方はどなたでもということで、門戸を広くしましょうという話になっています。また指導経験は絶対必要だということで、2,000時間以上、2年以上となっていて、それに関しては上司のサイン、あるいは病院長の承認を取って添付していただく。
もう一つの条件としては、日本糖尿病協会または日本糖尿病学会に加入しているということがこの資格試験を受けるための条件の一つとして考えられていますので、まだ入られてない方は、日本糖尿病協会に加入しておいていただくとよいと思います。
つまり、日本で糖尿病療養指導士を取得する試験を受ける条件としては、日本糖尿病協会または学会に入っていること、国家資格を持っていること、糖尿病の教育経験が2年以上ある方という形になるかと思います。
試験内容に関しては、現在検討段階です。アメリカの場合は筆記試験のみですが、日本の場合は実地試験を行ったほうがいいのではないかという意見がかなり多くあり、たとえばインスリン自己注射とか血糖測定の方法、食事療法としては秤を使ってたとえば炭水化物が何単位と書いてあった場合、表を見てどういったものを選んだらいいかというようなフードモデルを持ってきて並べてもらうといったような、具体的な試験はどうかというような意見が出ております。
試験の場所も1カ所に集中するとなかなか取得するのがたいへんだということで、全国に何カ所か設ける。また、臨床経験が2,000時間以上というのはなかなか難しいということで、第1回目に関しては暫定措置として、講習会を開催して、足りない部分はその講習会に参加して単位

 

 

 

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